大澄賢也の半生を語る上で避けて通れないのが、1989年に世間を震撼させた小柳ルミ子との電撃結婚と、2000年の破局です。当時23歳で無名に近かった大澄賢也と、36歳の大スターだった小柳ルミ子の「13歳差格差婚」は、連日ワイドショーを独占しました。
息の合った情熱的なラテンダンスを武器にデュオとしても活動し、一見するとおしどり夫婦に見えた二人。しかし、その裏では深刻なアイデンティティの葛藤が渦巻いていました。当時の特番インタビューや手記で語られた大澄賢也の告白によると、「小柳ルミ子の夫」「バックダンサー」という強固なレッテルに縛られ、一人の表現者としての自立を渇望するあまり、精神的な限界を迎えていたとされています。
2000年に成立した離婚に際し、メディアは「慰謝料1億円」「無一文での放逐」と派手に書き立てました。この高額な条件の背景には、婚姻中に共同で購入した豪華な自宅不動産の権利放棄、関連会社の役員退任、そして独立に伴う事実上の違約金的な合意が含まれていたことが判明しています。大澄賢也は一切の弁解をせず、文字通り「身一つ」で家を出てゼロからの再スタートを選びました。