アグレットが破損する最大の原因は、「経年劣化によるプラスチックの硬化」と「物理的な衝撃」です。
一般的なスニーカーに採用されているプラスチック製セルチップは、歩行時の振動、地面への接触、紫外線、そして雨や汗による湿気変化に常に晒されています。年月が経つと可塑剤が抜け落ちて柔軟性を失い、靴紐を踏んでしまった瞬間や、脱ぎ履きで強く引っ張った拍子にパキッと縦に割れてしまいます。
先端が割れた靴紐をそのまま放置すると、以下のような深刻なトラブルへと発展します。
靴紐の繊維がブラシ状に開いてしまい、一度靴から抜けると二度と穴に通せなくなります。ほつれた糸が周囲の繊維を巻き込みながら裂け目が根元に向かって進行するため、最終的には靴紐全体の長さが足りなくなったり、結び目が緩みやすくなったりして歩行時の転倒リスクを高めます。