大手英会話スクールのベルリッツやDMM英会話が公開している指導知見や、外資系コンサルティングファームの勤務者による手記を紐解くと、日本人ビジネスパーソンが陥りがちな典型的なコミュニケーションのギャップが浮き彫りになります。現場の指導者たちが口を揃えて指摘するのは、「日本人は承諾の言葉を1語で済ませようとしすぎる」という点です。
ある大手外資系IT企業のプロジェクトマネージャーは、社内ポータルに寄せたコラムで次のように述べています。「『OK』や『I understand』とだけ返信してくるメンバーは、指示を正しく解釈できたのか、作業の優先順位を理解しているのかが最後まで見えない。逆に、ネイティブは『Makes sense. I'll get started on the draft by 3 PM.(納得です。15時までにドラフトに着手します)』のように、納得度と実行予定を同時に伝えてくる」。
日常の会話やカジュアルなチーム内チャットでは、了解しました英語カジュアルの代表格である「Makes sense(理にかなっています=なるほど、わかりました)」や「Fair enough(ごもっともです=わかりました)」が頻繁に交わされます。一方、わかりました英語スラングとしてネット上で頻出する「Gotcha」や「Copy that」は、使う相手とプラットフォームを厳格に選ばなければなりません。親しい間柄での軽い合図としては重宝しますが、ステークホルダーが同席する公のチャンネルで連発すると、業務への真剣度を疑われる要因になり得ます。