イタリア・ヴェネツィアのカーニバルに起源を持つベネチアンマスク(仮面舞踏会マスク)は、キャラクターの気品や妖しさを演出する最高の小道具です。
ベネチアンマスクのデザインのコツは、「シルエットの非対称性(アシンメトリー)」と「装飾密度の緩急」にあります。マスクの片側にだけ大振りの羽根(オストリッチや孔雀)をあしらったり、ゴールドのフィリグリー(透かし彫りレース)を額からこめかみへ流すように配置すると、画面に優雅な動線が生まれます。
作画時は、ベースとなる仮面の曲面を描いた上で、装飾パーツをレイヤーとして重ねていきます。金箔のひび割れ(クラックル加工)やレース模様を描く際は、平坦なテクスチャをそのまま貼るのではなく、「球面に貼り付けた布」のようにメッシュ変形をかけて曲率を合わせることが、プロクオリティに仕上げるための鉄則です。