アルフィー『シンデレラは眠れない』制作秘話と歌詞に隠された真実

アルフィー『シンデレラは眠れない』制作秘話と歌詞に隠された真実

アルフィー『シンデレラは眠れない』制作秘話と歌詞に隠された真実を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。

1983年発売のシングル『メリーアン』のロングヒット、そして1984年の『星空のディスタンス』『STARSHIP -光を求めて-』の大ヒットにより、ALFEE(現・THE ALFEE)は長年の下積みを経て一躍トップバンドへと駆け上がりました。しかし、その華々しい躍進の裏で、コンポーザーである高見沢俊彦は極めて過酷なプレッシャーと対峙していました。

当時の音楽特番でのインタビューや自著・音楽専門誌の手記において、高見沢は「ヒットが出た直後こそ、バンドの真価が問われる。フォークロックの枠組みを完全に脱ぎ捨て、よりダイナミックなアリーナ・ハードロックへの進化を決定づけなければならなかった」と振り返っています。一発屋として消費されることを何よりも警戒し、次なる一手として構想されたのが、哀愁を帯びたマイナーメロディと攻撃的なエレクトリックサウンドを融合させた『シンデレラは眠れない』でした。

本作の作詞は高見沢俊彦と高橋研の共作、作曲は高見沢俊彦、編曲はALFEE名義となっています。高橋研とのタッグは『メリーアン』以来、数々の名曲を生み出してきたゴールデンコンビですが、本作では従来の叙情詩的なフォーク要素を削ぎ落とし、80年代中期の東京を舞台にした都会的なスピード感と緊張感が意図的に注入されました。1985年2月21日にリリースされた本作(B面は名曲『A.D.1999』)は、オリコン週間チャートで堂々のトップクラスに初登場し、バンドの不動の地位を決定づけたのです。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。