Q1:やなせたかしがこの歌を作詞した当時の年齢と境遇はどのようなものでしたか?
A1:1961年、当時42歳頃の作品です。漫画家としての連載や大ヒット作に恵まれず、舞台美術やカット描き、ラジオ台本執筆などで糊口をしのぐ不安定な下積み時代でした。将来への展望が見えず、極寒の仕事部屋で強い孤独と不安に苛まれていた時期に生まれました。
Q2:『アンパンマン』のテーマソングとの共通点はありますか?
A2:明確な連続性があります。『アンパンマンのマーチ』の有名な一節「何のために生まれて何をして生きるのか」「今を生きることで熱いこころ燃える」という問いかけは、『手のひらを太陽に』で描かれた「生きているから悲しいんだ」「僕らはみんな生きている」という生命の肯定と表裏一体です。飢えの記憶と生の尊厳を描き続けた、やなせ哲学の真髄が共通しています。
Q3:なぜ「ミミズ」「オケラ」「アメンボ」が選ばれたのですか?
A3:見た目が美しく人間に愛される生き物だけでなく、普段は嫌われたり気味悪がられたりする泥臭い小さな生き物であっても、流れる血の温かさや生命の価値には何の違いもないというやなせの博愛精神に基づいています。小さな命に対する絶対的な平等の視点が反映されています。