「吐き気を催す邪悪」という概念を語る上で、作品後半に立ちはだかる元医師のスタンド使い、チョコラータの存在は外せません。チョコラータのスタンド「グリーン・ディ」は、生体を無差別に腐敗させるカビを街全体に散布し、一般市民を巻き込んで大量虐殺を引き起こす最悪の能力でした。
かつて医療事故を装って健康な患者を故意に死に至らしめ、その苦痛の表情をビデオカメラで記録して楽しんでいたチョコラータの狂気は、ボスであるディアボロですら「あいつらは最低のゲスだ」と吐き捨てるほどの異質さを誇ります。
ローマ市街での激闘の末、主人公ジョルノ・ジョバァーナはチョコラータを完全に追い詰めます。命乞いを装って反撃を試みたチョコラータに対し、ジョルノが叩き込んだのが原作漫画で圧巻の「7ページ連続」にわたって描写された伝説の無駄無駄ラッシュです。アニメ第31話「グリーン・ディとオアシス その②」では約30秒間もの超長尺ラッシュとして映像化され、悪意の権化に対する絶対的な断罪として語り継がれています。