現在、東京メトロ半蔵門線の駅周辺では大規模な老朽ビルの建て替えが進んでいる。街並みを一新する半蔵門駅周辺再開発計画は都市の利便性を高める一方で、高度経済成長期に建てられた建造物に残留する石綿除去という難題を現場に突きつけている。
オフィスビルや商業施設が密集するエリアだけに、解体工事で発生する粉塵がわずかでも漏れ出せば、周辺を移動するビジネスパーソンや近隣住民に直接届いてしまう。かつて建設時に大量に使用された吹き付け石綿や断熱材は、解体作業時の衝撃で容易に破砕され、微細な繊維となって大気中に拡散する恐れがあるのだ。