いざなぎ景気とはどんな時代?バブルとの違いや57ヶ月の真相を徹底解説

いざなぎ景気とはどんな時代?バブルとの違いや57ヶ月の真相を徹底解説

いざなぎ景気とはどんな時代?バブルとの違いや57ヶ月の真相を徹底解説の背景について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

いざなぎ景気とは一体どんな時代だったのか。その輪郭を最も鮮やかに映し出す鏡が、生活様式を根底から塗り替えた「新三種の神器(3C)」の爆発的な普及です。

1950年代後半の神武・岩戸景気期に憧れの的だった「三種の神器」は、白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫でした。これに対していざなぎ景気期に普及した「3C」とは、カラーテレビ(Color TV)、クーラー(Cooler)、自動車(Car)の頭文字を取ったものです。

当時の家庭用消費支出や普及率の統計を照らし合わせると、生活水準の劇的な変化が浮き彫りになります。1966年時点では夢の贅沢品だった自家用車やカラーテレビは、いざなぎ景気の終盤である1970年前後には急速に大衆の日常へ溶け込みました。当時の新聞や手記には、「ボーナスが出るたびに家電量販店へ走り、月賦(割賦販売)を組んででも最新のクーラーを居間に据え付けた」「休日に家族を乗せてマイカーでドライブに出かけることが、中間層のステータスになった」という実体験が誇らしげに記されています。

1969年7月、人類初の月面着陸を果たしたアポロ11号の映像は、全国の家庭に導入されたばかりのカラーテレビで生中継されました。人々の購買力向上は「一億総中流」という強烈な連帯感と安心感を生み出し、消費がさらなる生産を呼び込む好循環を作り上げたのです。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。