今期のツアーで真っ先に観客を圧倒したのが、最新の映像技術と特殊効果を縦横無尽に駆使したステージングだ。視界を埋め尽くす巨大LEDモニターに映し出されるスタイリッシュなグラフィックと、寸分の狂いもなく連動する照明演出。息をのむほどの没入感が生み出され、広大な空間が一瞬にして彼らの「色」に染め上げられる。
特筆すべきは、物理的な距離感を一切感じさせないダイナミックな構造デザインである。メインステージから伸びる花道、複雑に交差するセンターステージ、そして天井近くまで跳ね上がる大型機構。どの席に座っていても「メンバーが目の前に舞い降りてきた」と実感できる緻密な導線設計には、彼らの観客に対する深いリスペクトが溢れていた。