沼津市が経験してきた水害は、決して机上の想定にとどまりません。沼津市過去の水害履歴まとめを振り返ると、自然の猛威と都市機能の麻痺が繰り返されてきた生々しい軌跡が浮かび上がります。
記憶に新しい2026年7月の豪雨では、隣接する熱海市での大規模土石流と同日に黄瀬川が記録的な増水を見せ、大岡地区と清水町を結ぶ「黄瀬川大橋」の橋脚が洗掘によって崩壊。生活動線が完全に寸断される事態となりました。さらに2026年の台風15号、2026年6月の線状降水帯襲来時にも、沼津駅南口の大手町周辺や東海道線以北の住宅密集地で深刻な浸水が多発しています。
「普段の雨だと思って外を見たら、道路と歩道の段差がすでに消えていた。10分もしないうちに車のタイヤが半分水に浸かり、慌てて逃げようにもドアの水圧で開けるのがやっとだった」――被災した大手町の自営業男性(50代)は、当時の恐怖をそう証言します。SNSや地域コミュニティに寄せられる声を見ても、「側溝からゴボゴボと音を立てて逆流してきた」「雨が小降りになった後から水位が上がってきた」といった報告が散見されます。雨雲が去った後も下流側の排水が追いつかず、時間差で被害が拡大する点が内水氾濫特有の恐ろしさです。