ネット上の掲示板や知恵袋などで定期的に囁かれるのが、「見えない地下配管から電気モーターで回しているのではないか」という懐疑論です。しかし、これは明確な誤解です。
自治体の管理課や設置記録の公開データが証明している通り、補助動力装置は一切組み込まれていません。完全なパッシブ(受動的)構造です。もしモーター駆動であれば、回転速度が一定に制御されますが、実際の石の風車は風の強弱に合わせて不規則に加減速し、風向きが変われば首を振るように追従します。
また、「台風などの暴風時には高速回転して吹き飛ぶのではないか」という懸念の声もあります。この点については、設計段階でフェールセーフ機構が考慮されています。一定以上の強風域に達すると、羽根の空力特性によって空気抵抗が急増して回転が飽和する(失速状態を作る)か、あるいは強風を逃す自動調速・ダンパー機構が働くため、制御不能な大暴走を起こさない構造的工夫が施されています。