日本三名山の一つである霊峰白山の登山口(別当出合など)へのアクセスに恵まれた立地から、永井旅館は白山登山の宿泊拠点としても長年重用されてきました。過酷なトレッキングで疲弊した肉体を名湯で癒やした後に待っているのが、白山山麓の滋味を凝縮した夕食膳です。
供される料理の主役は、白山の清冽な伏流水で育まれた岩魚(イワナ)の塩焼きや刺身、そして季節ごとに仕入れられる上質なジビエ料理です。熊肉や猪肉、鹿肉などを伝統の調理法で丁寧に仕立てた鍋物や煮物は、獣臭さが一切なく、芳醇なコクと旨味が口いっぱいに広がります。さらに、白峰の伝統食材である「堅豆腐(かたどうふ)」の刺身や田楽、春の山菜、秋のきのこなど、土地の風土に根ざした献立は、都市部の一流料亭でも味わえない素朴かつ贅沢な感動を与えてくれます。