ロサンゼルス・ドジャースにとって、球界最高峰のスター選手を巻き込んだこのスキャンダルは、組織の根幹を揺るがす未曾有の危機だった。メジャーリーグベースボール(MLB)機構は即座に独自の調査を開始し、大谷翔平選手が完全な被害者であることを結論づけるとともに、選手と関係者の距離感や通訳のガバナンスに関する規約の見直しを迫られた。
球団内部における資金管理やプライベートのサポート態勢が見直されるきっかけとなった本事件。スーパースターの周りに形成される「孤立した空間」が、どれほど大きなリスクを孕んでいるか。球界全体が自らのガバナンス体制に冷や水を浴びせられた格好となった。