Q1:植え替えを行って2週間後、下の葉が2枚黄色くなってきました。失敗でしょうか?
A1:一番外側の古葉(下葉)が1〜2枚黄色くなる程度であれば、植物が新しい環境に適応するために古い器官から養分を回収している「生理的更新」の範囲内であり、過度な心配は不要です。変色した葉が完全にカラカラに乾くまで待ってから、ハサミを使わずに葉の根元を左右に割くようにして取り除いてください。ただし、新芽や中心部の葉が黄色く変色・軟化している場合は根腐れの兆候ですので、即座に水やりを停止して風通しの良い日陰に退避させてください。
Q2:ホームセンターで売られている一般的な「花と野菜の培養土」は代用できませんか?
A2:絶対に使用を避けてください。それらの土は保水性と保肥力が高すぎるため、太い肉質根を持つ万年青には過湿すぎ、高確率で根腐れを招きます。専用土が入手できない場合は、硬質赤玉土(小粒)単用、もしくは赤玉土7に軽石3を混ぜた完全無機質の粒状用土を自作して使用してください。
Q3:伝統的な楽焼鉢が高価で手に入りません。プラスチック鉢では育ちませんか?
A3:市販の「スリット鉢(硬質タイプ・ロング鉢)」を用いれば、極めて健全に栽培可能です。側面にスリット(切れ込み)が入った鉢は、根の旋回現象(サークリング)を防ぎ、側面積全体から酸素を取り込めるため、排水性と通気性の面で楽焼鉢に近い優れた効果を発揮します。見栄えを重視したい場合は、スリット鉢に植えたものを好みの化粧鉢に鉢カバーとして収める二重構造が実用的です。
Q4:植え替え後、元肥や追肥などの肥料はいつから与えてよいですか?
A4:植え替え直後の施肥は厳禁です。傷ついた根に肥料が触れると、浸透圧の逆転現象によって根から水分が奪われる「肥料焼け」を起こします。肥料を与えるのは、新芽が力強く動き出し、環境に完全に活着したことが確認できる植え替え後4〜6週間が経過してからです。その際も、規定濃度よりさらに2倍程度に薄めた液肥、または発酵済みの油粕固形肥料を鉢縁に少量置く程度から慎重に再開してください。