Q1:20代で会社の健康診断の検便(便潜血反応)が陽性になりました。痔の自覚があるのですが、大腸カメラを受けないとダメですか?
A1:必ず大腸内視鏡検査を受けてください。便潜血検査は目に見えない微量の血液を感知する検査です。「痔からの出血」と自己診断して内視鏡検査を見送り、数年後にステージIIIの進行がんで発見された若年層の事例は数多く報告されています。痔がある人でも、奥の大腸にポリープやがんを併発している可能性は十分にあります。
Q2:若い世代の大腸がんは、高齢者に比べて進行が早いというのは本当ですか?
A2:医学的に若年者の組織形態(印環細胞がんや低分化腺がんなど悪性度の高いタイプ)が一部で高齢者より多い傾向はあるものの、細胞の増殖速度そのものが極端に速いわけではありません。実態として「若いがんは進行が早い」と言われる最大の原因は、自覚症状を数ヶ月から1年以上放置してしまい、発見時点で病期(ステージ)がすでに進んでしまっていることにあります。
Q3:20代で大腸カメラを受けるのは恥ずかしいですし、下剤を飲むのが怖いのですが…?
A3:現代の内視鏡クリニックはプライバシーと快適性に高度に配慮されています。専用の検査パンツ(スリット入り)を着用するため肛門が周囲に丸見えになることはなく、鎮静剤を使用すればほぼ眠った状態で無痛のまま検査を終えられます。下剤についても、味の改良や錠剤タイプ、院内の完全個室で服用できる施設が増加しています。恥ずかしさや不安を理由に受診を先延ばしにするリスクのほうが遥かに深刻です。