神社とお寺の違いを理解するうえで、最も根幹となるのが「神道と仏教の決定的な違い」です。神社は日本固有の自然崇拝や祖先信仰から発展した「神道」の祭祀施設であり、山や海、風、あるいは特定の偉人など、万物に神が宿ると考える「八百万(やおよろず)の神」を祀っています。一方、お寺(寺院)は古代インドでお釈迦様が開いた「仏教」の修行・布教の場であり、釈迦如来や阿弥陀如来、観音菩薩といった「仏様」を本尊として安置しています。
文化庁が公表している『宗教年鑑』の最新集計によると、日本国内には神社が約8万社、寺院が約7万7,000社存在し、全国津々浦々にほぼ同等の規模で分布しています。これらを外見から瞬時に見分けるポイントは、入口に立つ建造物と配置されている守護像です。
神社に必ず存在する「鳥居」は、神様が鎮座する聖域と人間が暮らす俗世とを区切る結界の役割を果たしています。対して寺院の「山門」は、もともと山中に建てられていた寺院の名残であり、煩悩を払い修行の場へ入る関門という意味を持ちます。また、境内の左右を守る存在も、神社が「狛犬」(稲荷神社では狐)であるのに対し、寺院では山門の左右に仁王像(金剛力士像)が睨みを利かせています。