ヒルドイドは決して「悪者」ではありません。適応となる症状に対して正しく使用されれば、極めて安全で有用な医薬品です。重要なのは、自身の肌状態と使用目的が合致しているかどうかを客観的に見極めることです。
ヒルドイドの使用を継続すべき人
- 皮膚科医から「皮脂欠乏症」「アトピー性皮膚炎」「進行性指掌角皮症」等の確定診断を受けている人
- 外傷や手術後の肥厚性瘢痕、ケロイドの治療・予防目的で使用している人
- 医師の定期的な診察を受け、部位・使用期間の指示を厳格に守っている人
ヒルドイドの使用を今すぐやめる・見直すべき人
- 「美肌になる」「シワが消える」といった美容目的で顔全体に連用している人
- 顔に慢性的な赤み、火照り、毛細血管の浮き、ニキビ・吹き出物が出現している人
- 数か月以上、皮膚科医の再診を受けずに過去の処方薬を漫然と使い続けている人
- 健康な肌であるにもかかわらず、化粧水や乳液代わりに常用している人
スキンケアにおける過剰な医療依存は、心理的な「完璧主義」や「医療用=最強」という誤ったバイアスから生じがちです。肌とコスメの間に健全な境界線を保ち、病気は「医療用医薬品」で治し、健やかな肌の維持は「適切なスキンケア」で行うという基本原則に立ち返る必要があります。