彼女の才能が爆発した代表作といえば、1956年のヒット作『女はそれを我慢できない』だ。極上のコメディ映画であり、初期ロックンロールの熱気と彼女の存在感が完璧に融合したこの作品は、世界中で大ヒットを記録。彼女の完璧なシルエットとチャーミングなコメディエンヌとしての才覚を確固たるものにした。
しかし、彼女の魅力はセクシーな喜劇だけに留まらない。翌1957年に公開されたドラマ映画『勝鬨』(The Wayward Bus)では、一転して複雑な感情を抱くシリアスな女性像を見事に演じ切り、批評家たちから演技派としての高い評価を獲得した。ステレオタイプなグラマー女優の殻を破り、女優としての深みを覗かせた一幕であった。