大病院を受診する際、真っ先に直面するのが「初診の壁」と「長時間の待合室」だ。国立病院機構水戸医療センターでは、紹介状(診療情報提供書)を持たずに受診する場合、国の規定に基づく「特別の料金(選定療養費)」が初診料とは別に加算される。地域の診療所やクリニックとの明確な役割分担を進めるためであり、かかりつけ医からの紹介がない初診患者には相応の負担が発生する仕組みだ。
一方で、待ち時間の劇的な圧縮を目指すデジタル改革も本格稼働している。鍵を握るのが、厚生労働省が推進するインフラと直結したマイナポータル医療情報プラットフォームの活用だ。マイナ保険証を利用した資格確認だけでなく、過去の薬剤情報や特定健診データの即時共有により、問診にかかる無駄な時間が削ぎ落とされている。
受診者が実践できる待ち時間短縮のノウハウも明快だ。事前にかかりつけ医を通じて初診予約を取得しておくこと、そしてオンライン問診システムを事前に済ませておくこと。さらに、院内の呼出通知サービスや自動再来受付機を使いこなすことで、従来の「半日がかりの受診」から脱却し、スムーズに診察室へ案内されるルートが確立されている。