珠世が無惨の支配から抜け出す契機となったのは、伝説の始まりの呼吸の剣士・継国縁壱が無惨をあと一歩まで追いつめた事件でした。無惨が肉体を細かく分裂させて逃走し著しく弱体化した隙を突き、珠世は無惨の「呪い(思考を読まれ、名前を呼ぶと細胞が破壊される束縛)」を自力で解除することに成功します。
無惨の呪縛を解いた後、珠世は自らの医学・生化学の知識を極限まで高め、人を喰らわずに少量の輸血のみで生きる体質へと自身の肉体を改造しました。さらに、病で命を落としかけていた青年・愈史郎を、無惨の血を介さずに鬼へと転生させるという奇跡を成し遂げます。これは、無惨以外の鬼が新たな鬼を生み出した作中唯一の事例です。
大正の浅草で、人間として擬態し妻子を連れていた無惨と炭治郎が遭遇した現場に居合わせた珠世は、炭治郎の「鬼を人間に戻す方法を探している」という叫びを受け止めます。珠世は炭治郎と手を組み、十二鬼月の濃い血を採取してもらうことで、無惨を滅ぼすための人間に戻す薬の研究を本格化させていきました。