ネット史に名を残す仮面ライダーの面白画像には、必ずといっていいほど強烈な元ネタが存在します。その筆頭格が、2004年放送『仮面ライダー剣(ブレイド)』に登場する橘朔也(演:天野浩成)です。第1話で主人公が敵に襲われているのを物陰から無表情で見つめるシーンは「なぜ見てるんです!」のフレーズとともに伝説化。作中の滑舌に起因する「オンドゥル語」ブームとも合流し、数多のコラ画像の題材として定着しました。
平成2期において社会現象レベルのミームとなったのが、『仮面ライダーエグゼイド』(2016年)の第18話で檀黎斗(演:岩永徹也)が放った「宝生永夢ゥ!」の告白シーンです。永夢がゲーム病に感染しているという衝撃の事実を、雨の中で狂気を孕んだ笑みを浮かべながら告げる緊迫の場面でした。しかし、その圧倒的な声量、ポージング、独特のリズム感が視聴者の心を鷲掴みにし、セリフの改変コラやMAD動画が瞬く間にネット上を埋め尽くしました。どちらの例も、役者の演技が卓越していたからこそ、強烈な記号となって後世まで語り継がれています。