お品書きの端や壁の短冊には載っていない、通だけがひそかに注文する裏メニューが存在する。その代表格が「半熟煮玉子のトリュフ塩仕立て」と、〆に供される「特製出汁茶漬け串」だ。衣の中で絶妙にとろける黄身に自家製トリュフオイルをひと垂らしした一串は、まさに大人の贅沢。こうした遊び心あふれる隠し球が、居酒屋としての懐の深さを物語っている。
名作ドラマ『孤独のグルメ』のワンシーンのように、旨いものと愚直に向き合う贅沢な時間がここにはある。ソムリエ資格を持つスタッフが提案する自然派ワインや、地元のクラフトジンとのペアリングは、揚げ物の脂をさっぱりと洗い流し、次の一串への期待を否応なく高めてくれる。