かつては「我慢が足りない」「甘え」と一蹴されがちだったこの問題だが、近年メディアの取り上げ方にも変化が起きている。特集を組んだNHKスペシャルの放送以降、SNSや掲示板では「自分だけじゃなかった」と安堵の声が殺到した。社会的な認知度が一気に高まった背景には、孤食をポジティブに捉える文化の広がりもある。
YouTubeでは会食恐怖症の当事者が自身の体験談や克服への試行錯誤を語る動画が数多く投稿され、何万回も再生されている。またNetflixなどのストリーミングサービスで配信される海外ドラマでも、社交不安に悩む若者のリアルな姿が描かれる機会が増えた。「みんなでワイワイ食べるのが絶対の正解」という昭和・平成の価値観から脱却し、個人の快適さを尊重する時代の波が到来している。