本作が日本のテレビ史に深く刻まれた理由の一つに、柏木小梅が直面したあまりにも過酷なトラウマと、そこから立ち直っていく痛切な再生のプロセスがある。物語の中盤、突如として襲いかかる悲劇は、当時の視聴者に絶大なショックを与えた。
単なる家族のハートフルな交流にとどまらず、人間の暗部や社会の歪み、そして傷ついた魂がどのようにして再び前を向くのかを容赦なく描いた点は、野島伸司脚本の真骨頂であった。心に深い傷を負った小梅を、達也をはじめとする兄弟たちが決して見捨てず、泥臭く抱きしめ続けた姿勢は、今見返しても涙なしには観られない名シーンとして語り継がれている。