ジェリー藤尾さん(本名:藤尾薫紀)の元妻である渡辺友子さんは、1960年代に歌手・女優として一世を風靡したスターでした。『九ちゃんの大当りさかさま仁義』などの映画やテレビドラマで活躍し、愛らしいルックスと歌唱力で人気を博していた1964年、当時20歳という若さでジェリー藤尾さんと結婚。当時24歳だったジェリーさんも、永六輔作詞・中村八大作曲の名曲『遠くへ行きたい』の大ヒットで国民的歌手の地位を確立しており、若きビッグカップルの誕生は大きな祝福を受けました。
二人の間には、1966年に長女の藤尾美紀さん、1968年に次女の藤尾亜紀さんが誕生。ジェリー藤尾一家の家族構成は絵に描いたような幸せに満ちており、芸能界を代表する仲睦まじいファミリーとして広く認知されていきました。1978年に公開された映画『がんばれ!ベアーズ大旋風 -日本遠征-』では、ジェリー藤尾さんと渡辺友子さん、そして美紀さん、亜紀さんの家族4人が揃って本人役で出演。息の合った掛け合いと温かな家庭像は、多くの視聴者の憧れの的となっていました。
しかし、メディアを通じて発信され続けた「円満な家庭像」の裏側では、少しずつ修復しがたい価値観のズレと生活の不協和音が蓄積されていたのです。