徹底した現地調査で見えてきたのは、二極化しながら深化する最新のモーニングシーンだ。かつてのような「とにかく安くて多い」という量的な満足度を追求する老舗と、質と空間体験に徹底的にこだわる新世代の隠れ家喫茶が、見事なコントラストを描いている。
路地裏に佇む隠れ家カフェでは、スペシャリティコーヒーと自家製酵母パンのペアリングモーニングが静かなブームを呼ぶ一方、郊外の大箱店では鉄板ナポリタンやハンバーグが丸ごと乗った「もはやランチ」と呼ぶべき規格外メニューが早朝から飛ぶように売れている。旅の朝に何を求めるかによって、無限の選択肢から自分だけの一軒を選び取れる自由さこそ、現在のトレンドが持つ最大の魅力だ。