南米東北部、豊かな生態系が残るフレンチギアナの樹冠近くで、この植物はひっそりと着生生活を送っていた。着生植物として他の樹木に寄り添い、空中の湿度と木漏れ日を頼りに根を伸ばす姿は、まさに生命力の塊だ。分類上はサトイモ科フィロデンドロン属に属し、原種ならではの逞しさと優美さを高次元で両立させている。
発見者であるフリーダ・ビレッティア女史の名を冠した本種は、学術的な価値の高さからロンドン郊外のキュー王立植物園でも大切に保全されてきた。一般的な観葉植物とは一線を画すその彫刻のような造形美は、世界中のボタニストや熱心なコレクターたちを何十年もの間、虜にし続けている。