捜査当局が現在最も注力しているのが、事件発生前の被疑者の足取りと犯行動機の解明だ。駅構内および周辺商店街に設置された多数の防犯カメラの解析から、犯行直前の不審な行動パターンが少しずつ判明してきた。
被疑者は犯行前、駅のコンコースや待合スペースを落ち着かない様子で何度も往復していたとみられる。人通りのピークを見計らったかのような移動経路や、犯行後の逃走ルートの選択からは、偶発的な衝動性と同時に一定の計画性も垣間見える。誰彼構わず標的にした無差別な犯行なのか、それとも特定の強い怨嗟や鬱屈が引き金となったのか。押収された凶器の入手ルートとともに、犯行の全体像の解明が急がれている。