難関として知られる日本ソムリエ協会のワインエキスパート資格を取得したことは、彼のキャリアにおける最大の転換点となった。単に知識を得るにとどまらず、日本国内の葡萄栽培地をみずから巡り、北は北海道から南は九州まで、百数十箇所のワイナリーを足繁く訪問。生産者の苦悩や気候変動への挑戦を肌で感じ取り、その声を社会に届ける語り部となったのだ。
こうした長年の地道な貢献が認められ、彼は正式に「日本ワインアンバサダー」へと任命されるに至る。世界的な評価が高まる国産ワインの魅力を、初心者にも分かりやすく、かつ深い専門性をもって伝える手腕は、造り手や流通関係者からも絶大な信頼を獲得している。