2010年代後半から加速したコウメ太夫の再ブレイクを決定づけたのは、TBS系『水曜日のダウンタウン』への度重なる出演でした。番組内で企画された「誰も解けないコウメ太夫のネタ解説クイズ」や、ロケでの予測不能な言動は、もはやお笑いのセオリーを超越した「純粋な怪異」「現代アート」として視聴者に衝撃を与えました。
さらに、旧Twitter(現X)上で毎日投稿されている「まいにちチクショー」がネットユーザーの間で神格化されます。初期の日常系愚痴ネタから次第に変貌を遂げ、「朝起きたらペンギンが靴を食べていた」「時計を見たら時間がなかった」といった文脈が完全に崩壊した不条理なテキストが投稿されるようになり、ネット民による「解読班」が結成されるほどの現象に発展しました。
整ったフリとオチを求める従来のお笑いとは一線を画す、解釈不能なカオス空間を生み出せる稀有な存在として、若い世代を中心にSNS上で再評価が進みました。