SNSやコミュニティサイトでは、大学進学や就職、転勤で他県へ移住した人々によるカルチャーショックの報告が後を絶ちません。現場で実際に起きている代表的な摩擦事例を検証します。
典型的な事例が、関西の百貨店における注文風景です。関東出身者がデパ地下の御座候カウンターで「今川焼きを2個ください」と注文すると、店員には通じるものの、背後に並ぶ地元民から無言の視線を浴びるといったエピソードは枚挙にいとまがありません。逆に関西出身者が東京のスーパーで「回転焼き売り場はどこですか」と尋ね、店員が惣菜コーナーの回転チキン(ロティサリーチキン)と勘違いして案内したという笑えない実体験も報告されています。
さらに深刻な混乱を招くのが長野県です。長野県民にとって「おやき」といえば、小麦粉や蕎麦粉の生地で野沢菜や切り干し大根を包んで蒸し焼きにした郷土料理を指します。しかし、青森県や北海道の一部地域では今川焼きのことを「おやき」と呼ぶため、催事場や観光地で注文した際に「甘い餡が入ったもの」と「塩辛い総菜が入ったもの」の食い違いが発生し、現場が混乱する要因となっています。