SNSやグルメアプリで「渋谷焼肉食べ放題 安い店」を検索すると、税込2,000円前後を掲げる看板が目に留まります。学生を中心に絶大な支持を集めるこれらの激安店ですが、安さの裏には明確なコストダウンの構造が存在します。
激安プランで提供される牛肉の多くは、牛脂を注入して柔らかく加工した「インジェクション肉」や、細切れ肉を結着させた「成型肉」が中心です。これらは脂の融点が不自然に低く、網の上で激しく炎が上がる割に、冷めると急激にパサつく特徴を持っています。また、タンと記載されていても牛ではなく「豚タン」であるケースが珍しくありません。
さらに見落としがちなのが付帯条件です。「お一人様ワンドリンク制(約450〜550円)」や「週末料金(+330円〜550円)」が加算され、最終的な会計が3,000円台半ばに達することも頻繁にあります。渋谷の学生街立地ゆえの回転率重視による「注文の提供遅延」も不満の火種になりがちです。満腹感だけを追求するなら選択肢に入りますが、肉本来の旨味を求めるなら避けるのが賢明です。