歴代のボカロシーンを語る上で欠かせないのが、プラットフォームごとの歴代最高記録です。かつてはニコニコ動画の再生数が絶対的な評価指標でしたが、2020年代以降はYouTubeおよびストリーミング再生数がグローバルな影響力を示す指標へと変化しました。
現在、YouTubeにおけるボカロ楽曲の歴代再生数トップを独走しているのが、Chinozo氏による『グッバイ宣言』(FloweR)です。累計1億2,000万回再生を大きく超え、ボカロ史上で初めてYouTube単体1億回再生の金字塔を打ち立てました。軽快なリズムとキャッチーなフィンガンダンスがTikTokで爆発的に拡散され、一般層まで一気に浸透したことが決定打となりました。
一方、ニコニコ動画の歴史的象徴として君臨し続けるのが、黒うさP氏による『千本桜』(初音ミク)です。2011年の公開以降、ニコニコ動画内で1,600万再生以上を記録し、カラオケランキングでも長年上位を独占。小林幸子氏によるカバーや歌舞伎とのコラボレーションなど、もはやネットの枠を超えた「国民的アンセム」として不動の地位を築いています。