ロッキーのテーマ曲の決定的な違いと真実|筋トレや入場曲の定番理由を解説

ロッキーのテーマ曲の決定的な違いと真実|筋トレや入場曲の定番理由を解説

ロッキーのテーマ曲の決定的な違いと真実|筋トレや入場曲の定番理由を解説の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

『Gonna Fly Now』と『アイ・オブ・ザ・タイガー』の誕生背景には、主演・脚本を務めたシルヴェスター・スタローンの執念と、数々の偶然が生んだ劇的なドラマが存在します。

1976年当時、無名俳優だったスタローンが書いた脚本は映画会社の目に留まったものの、制作予算はわずか100万ドル強という超低予算。音楽に割ける予算も極限まで削られていました。作曲を依頼されたビル・コンティに与えられたオーケストラ録音の予算はわずか2万5000ドル程度。フルオーケストラを雇う余裕がなかったコンティは、小編成のブラス隊とファンキーなベースライン、そして印象的な女性コーラスを組み合わせることで、低予算を感じさせない重厚なサウンドを作り上げました。特に冒頭のロッキー テーマ曲 トランペットソロは、孤独な男が運命に立ち向かう決意を見事に表現しています。

また、『ロッキー3』の主題歌誕生にはさらに驚くべき裏話があります。当初スタローンがオープニングに使いたかったのは、クイーン(Queen)の世界的大ヒット曲『Another One Bites the Dust(地獄へ道づれ)』でした。しかし、楽曲の使用許可が下りず、急遽代わりの楽曲を探すことになります。そこでスタローンが目をつけたのが新進気鋭のバンド、サバイバーでした。バンドメンバーは送られてきた映画のラフカット(パンチが打ち込まれるシーンなど)に合わせてギターのリズムを刻み、映画と完璧にシンクロする『アイ・オブ・ザ・タイガー』を完成させたのです。クイーンの却下がなければ、このロック史に残る名曲は生まれていませんでした。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。