街のどこからでも視界に入る雄大な蔵王連峰の姿は、この地を訪れる最大の醍醐味の一つだろう。四季折々の表情を見せる山々が、湯煙の向こうにそびえ立つ。かみのやま温泉の泉質は、弱アルカリ性のナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。保温効果が高く、「美肌の湯」「温まりの湯」として古くから親しまれてきた。肌に優しく絡みつく滑らかなお湯は、湯上がり後も体を芯から温め続けてくれる。
城下町の歴史的街並みと自然が見事な調和を見せている点も魅力だ。武家屋敷が残る情緒ある路地を散策しながら、ふと立ち寄れる足湯が街のあちこちに点在している。どこか懐かしく、そして温かい。風が頬をなでるたび、日常で凝り固まった肩の力がすーっと抜けていくのがわかる。