本作の映像美を支えるアニメーションスタジオLerche(ラルケ)の演出力も見逃せない。スクウェア・エニックスのコミックス特有の繊細なトーンを損なうことなく、極彩色のレトロモダンな世界観を構築した。
画面をコミックのコマ割りのように分割するスタイリッシュな手法や、ステンドグラスを思わせる鮮やかな色彩設計。それらが突如として反転し、つかさが登場する場面ではドロリとした不穏な闇が画面を支配する。このビジュアルの落差が、学園オカルトとしての恐怖を何倍にも増幅させている。
ポップで愛らしいキャラクターデザインと、背筋を凍らせる心理描写のコントラスト。制作陣の徹底した美意識が、作品の持つダークな魅力を極限まで引き出している。