芸能界における彼女の評価を不動のものとしたのは、1999年に放送されたNHK連続テレビ小説『すずらん』でのヒロイン抜擢だった。過酷な運命に翻弄されながらも健気に生き抜くヒロイン・萌を演じ切り、日本中を深い涙と感動で包み込んだ。重厚なヒューマンドラマを一人で背負って立つ存在感は、同世代の若手女優の中でも異彩を放っていた。
実はそれに先立つ1995年にも、ヒットしたドラマ『未成年』で強い強い印象を残している。当時は「遠野なぎこ」の名義で活動しており、少女特有の繊細さとどこか壊れそうな危うさを同居させた立ち振る舞いは、早くから業界内で高く評価されていた。幼少期から積み重ねた現場経験が、確かな表現力のバックボーンとなっていたことは疑いようもない。