犬の目が白い原因とは?白内障と老化の見分け方や受診目安を徹底解説

犬の目が白い原因とは?白内障と老化の見分け方や受診目安を徹底解説

犬の目が白い原因とは?白内障と老化の見分け方や受診目安を徹底解説について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。

インターネット上やSNSでは、「点眼薬を毎日さしていれば白内障が治る」「サプリメントで濁りが消えた」といった言説が散見されます。しかし、獣医学的な事実として、一度変性して白く濁った水晶体のタンパク質を、元の透明な状態に戻す点眼薬や内服薬は存在しません。

動物病院で一般的に処方されるピレノキシン製剤などの点眼薬は、水晶体内の水溶性タンパク質が不溶化するスピードを緩やかにする「進行予防・遅延」を目的とした維持管理薬です。すでに混濁して光を通さなくなった水晶体を透明化する治療法は、外科的に混濁組織を取り除く以外にないのが現実です。

もう一つの重大な盲点は、白内障を「単に見えなくなるだけの病気」と捉えて放置することのリスクです。白内障が進行して成熟白内障から過熟白内障になると、水晶体内部のタンパク質が液化して眼球内に漏れ出します。これに対して体が激しい免疫反応を起こし、「水晶体起因性ぶどう膜炎(LIU)」を発症します。ぶどう膜炎が長期化すると、眼内の房水の排出口が詰まり、結果として続発性緑内障や水晶体脱臼を招き、激痛と眼球摘出のリスクを背負うことになります。目の濁りを放置することは、失明だけでなく激しい眼痛の温床を残すことと同義なのです。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。