名古屋市科学館の代名詞ともいえるのが、ギネス世界記録にも認定された巨大ドーム「Brother Earth(ブラザーアース)」です。内径35メートルという圧倒的なスケールの中に、限りなく本物に近い漆黒の夜空と数千万個の恒星が投影されます。一般的な自動音声プログラムとは一線を画し、専門の学芸員が肉声で行う生解説が全投影回で実施される点が、リピーターを惹きつけて離さない最大の要因です。
ネット上で囁かれる「プラネタリウム予約が取れない」という噂について、販売システムを綿密に分析すると明確な構造が見えてきます。名古屋市科学館のプラネタリウム予約は、主に「公式ウェブチケットによる事前購入」と「窓口での当日券販売」の2つのルートに分かれています。
事前予約枠は前月の所定日に一斉受付が開始されますが、週末や連休の午前中・昼過ぎの人気スロットは、販売開始からわずか数分で完売することが珍しくありません。この事象が「予約が一切取れない」というパブリックイメージを形成しています。しかし、全席数が事前予約に割り振られているわけではなく、毎日の開館時に一定数の当日券枠が必ず確保されているという事実を知らない来館者が極めて多いのが実情です。