カウンセリング現場や術後トラブルの相談において、目頭切開の後悔する理由として突出して多いのが「切りすぎ」による顔貌の激変です。目頭切開は、アジア人に特有の蒙古襞(目頭を覆う皮膚のヒダ)を切開・切除して目の横幅を広げる手技ですが、ミリ単位の狂いが顔全体のバランスを根底から狂わせます。
特に大きな問題となるのが、涙丘の赤い粘膜露出です。涙丘とは目頭の内側にあるピンク色から赤色の膨らみですが、ここが完全に剥き出しになると、常に充血しているような印象を与えたり、ギョロリとした攻撃的な目つきに見えたりします。患者の手記や臨床報告では「周囲から『怒っているの?』『整形した?』と聞かれ、外出恐怖症になった」という声が多数確認されています。
さらに深刻なのが、目頭切開で寄り目になる真相です。人間の顔には美しく調和して見える黄金比率が存在し、一般的な日本人の平均的な目と目の間の距離(内眼角間距離)は約34mm〜36mmとされています。この距離が32mm以下に極端に狭まると、視線が内側に寄っているように錯覚する「偽斜視」のような視覚効果が生まれます。
実際には眼球の光軸がずれているわけではないにもかかわらず、白目の内側と外側の面積比率が崩れることで、脳が「寄り目」と認識してしまうのです。目の横幅を広げたい一心で過度な切開を強行した結果、求心顔になりすぎて「鳥や爬虫類のような威圧感が出てしまった」と深く悔やむケースが後を絶ちません。