国際線の保安検査をスムーズに通過するためには、どのジッパー付き袋を選べばよいのでしょうか。国土交通省ならびにJAL・ANAの公式発表と規定では、機内に持ち込める透明袋の基準を「容量1リットル以下、サイズ目安は縦20cm×横20cm以下、ジッパー付きの再封可能な透明プラスチック製袋(1人1袋まで)」と明確に定義しています。
家庭で最も普及している旭化成ホームプロダクツの「Ziploc(ジップロック)」を使用する場合、ジップロックの推奨サイズと規定に合致するのは「フリーザーバッグ Mサイズ」または「ストレージバッグ Mサイズ」(ともに縦18.9cm×横17.7cm)です。縦横ともに20cm以内に収まっており、容量も約0.9〜1.0リットル相当となるため、国内外のどの空港の保安検査場でも確実にパスできる標準サイズとなっています。一方、Lサイズ(縦27.3cm×横26.8cm)は容量が2リットルを超えてしまうため、検査官からその場で入れ替えを命じられるか、持ち込みを拒否されます。
ここで多くの旅行者が疑問に思うのが、マチ付き袋がNGとされる真相です。市販のトラベル用クリアポーチや食品保存袋の中には、縦横が20cm以内であっても底面に5cm〜8cm程度の「マチ(折り込み)」が付いている製品が少なくありません。
なぜマチ付きが拒否されるのかというと、平面の20cm×20cmの袋にボトル類を入れた場合の最大体積が約1,000立方センチメートル(=1リットル)になるよう計算されているからです。ここに底マチが加わると、袋が立体的に膨らみ、実質的な容量が1.3〜1.8リットルへと大幅に増加してしまいます。JALおよびANAの公式サイトでも「マチ付きの袋は容量が1リットルを超えるため使用できません」と明記されており、X線検査時の視認性を確保する観点からも、平面構造の100均のフリーザーバッグ代用や純正ジップロックMサイズを選ぶことが鉄則です。