サンリオの歴史を紐解くと、1970年代から1980年代はまさに独創的な黄金期でした。1974年にハローキティと同期として世に出たパティ&ジミーは、アメリカ西海岸の開放的なライフスタイルをモチーフに誕生した初期の看板キャラクターです。おてんばなパティと読書好きなジミーという対照的な設定は、当時アメリカンカルチャーに憧れた日本の少女たちを瞬く間に虜にしました。
1979年に登場したタキシードサムは、南極のタキシードアイランド出身でおしゃれなペンギンの男のコです。イギリス留学経験があり英語が堪能、蝶ネクタイを365本所有しているという洗練されたバックボーンを持ち、上品なフレンチポップ調のデザインが当時の文房具界に新風を吹き込みました。
1980年代に入ると、より個性的で遊び心あふれるデザインが花開きます。1982年生まれのゴロピカドンは、カミナリの国で生まれたやんちゃな3つ子の兄弟。長男のサンダロー(ドン)、次男のピッカロー(ピカ)、末っ子のゴロロー(ゴロ)が放つカラフルなパンクヘアとポップな色使いは、ファンシーグッズ全盛期の象徴となりました。
さらに1985年に登場したマロンクリームは、フランス・パリ郊外の田園地帯に住む心優しいウサギの女の子。手芸やお菓子作りが得意という世界観から生まれた小花柄のレトロ雑貨は、小学生のみならず当時の女子大生やOL層にまで「大人が持てるサンリオ」として熱狂的な支持を集めました。