アナゴさんの魅力を語る上で絶対に外せないのが、その特徴的な声と独特のイントネーションです。現在担当しているのは、声優界の重鎮である若本規夫さん。若本さんが演じるアナゴさんは、語尾をうならせるような抑揚や艶のある独特の節回しが特徴で、キャラクターに強烈な生命力を吹き込んでいます。
しかし、若本さんは最初から担当していたわけではありません。『サザエさん』の長い歴史のなかで、アナゴさんの歴代声優は以下のように引き継がれてきました。
・初代:井上真樹夫さん(『ルパン三世』石川五ェ門役などで知られる名優)
・2代目:キートン山田さん(山田俊司名義)(『ちびまる子ちゃん』のナレーションなどでおなじみ)
・3代目:若本規夫さん(1976年頃から現在まで担当)
昭和のアニメ初期におけるスマートで渋い演技から、若本さんの手によって徐々にアドリブや個性的な節回しが加わり、現在の親しみやすくもクセの強いアナゴさん像が完成しました。バラエティ番組やYouTubeなどでも、お笑い芸人や配信者によるアナゴさんのモノマネが定番ネタとして親しまれており、世代を超えて愛されるカルチャーとなっています。