すあげのカレーを口にした誰もが驚くのは、素揚げされた具材の旨味の濃さだ。店名の由来でもある「素揚げ」の技術は、単なる調理法にとどまらない。大ぶりにカットされた北海道産のジャガイモや人参、ナスといった新鮮な野菜が、高温の油で一気に揚げられることで外は香ばしく、内側には甘みがぎゅっと閉じ込められる。
そして、それらの具材を受け止めるスープの出来栄えが見事だ。癖のないインカのめざめをはじめとする国産食材のポテンシャルを極限まで引き出し、数重にも重なる秘伝のスパイスとじっくり煮込んだスープベースが溶け合う。辛さの奥に澄み切った旨味が押し寄せるこの絶妙な黄金比こそが、中毒者を生み出し続ける最大のカラクリと言える。