涙袋ヒアルロン酸失敗の真相|ナメクジ化の原因と後悔しない修正法

涙袋ヒアルロン酸失敗の真相|ナメクジ化の原因と後悔しない修正法

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涙袋形成において最も頻発するトラブルが、通称「ナメクジ」と呼ばれる不自然な膨らみです。本来、涙袋は笑った際に眼輪筋(がんりんきん)が収縮して盛り上がる自然な筋肉の隆起ですが、ヒアルロン酸製剤の物理的特性と注入技術の不一致によって人工的な棒状の異物感が生じてしまいます。

臨床現場の医師や修正専門クリニックの報告によると、ナメクジ化を引き起こす決定的な要因は主に以下の3点に集約されます。

第一の理由は注入量の過多(入れすぎ)です。日本人の標準的な下眼瞼において、自然で美しい涙袋を形成するために必要な注入量は片側あたりわずか0.1cc〜0.2cc程度とされています。しかし、患者側の「もっとボリュームを出したい」という要望や施術者の技術不足により、片側に0.4cc〜0.5cc以上を一度に注入してしまうケースが見られます。収容量を超えたヒアルロン酸は重力と眼圧によって下垂し、下まぶた全体へ平坦に広がることで、くっきりとした立体感を失い不格好な太い帯と化します。

第二の理由は注入層の誤りです。涙袋の注入層は、皮膚の直下ではなく眼輪筋内もしくは筋膜上の正確な深さでなければなりません。極めて浅い真皮直下に注入してしまうと、皮膚を押し上げてぶよぶよとした質感になり、表情を動かしていない無表情時でも不自然に突き出た状態が固定化されます。

第三の理由は製剤の選定ミスです。涙袋には粒子が細かく馴染みの良いソフトな架橋ヒアルロン酸(アラガン社ボルベラXCやベロテロソフトなど)が適していますが、持続期間を優先して硬すぎる高濃度製剤や吸水性の高すぎる製剤を選択すると、術後に水分を吸収して予想以上に膨張し、結果としてナメクジのような硬い膨らみを形成してしまいます。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。