情報拡散の過程で、ネット上には「誰でも自由に震度7を体験できる」といった誤認が一部で見られます。しかし、安全管理の観点から設定されている利用基準には厳格なルールが存在します。
第一の誤解は、「未就学児であっても大人と一緒に最大震度を体験できる」という思い込みです。北区防災センターの起震装置は極めて出力が高く、突発的な縦揺れによって首や関節に強い負荷がかかります。そのため、安全上のガイドラインに基づき、3歳未満の乳幼児は原則として起震装置に乗ることはできません。また、3歳以上から未就学児の子どもが参加する場合でも、体験できる揺れの強さは震度3〜4程度までに制限され、インストラクターの判断で震度7の激震プログラムからは除外されます。
第二に、健康状態に関する配慮事項です。骨粗しょう症などの既往症がある方、首や背骨に障害を抱えている方、妊娠中の方、心臓ペースメーカーを装着されている方、体調が優れない方は、起震体験への参加が制限されます。これらはアミューズメントパークの絶叫マシンと同等、あるいはそれ以上の衝撃が骨格に加わるためであり、現場の安全基準を順守した運用が徹底されています。
煙体験においても、煙自体は無害な成分で作られているものの、暗闇の閉所空間を進む構造上、暗所恐怖症や閉所恐怖症の傾向がある方には強いストレスとなり得ます。無理に参加を強要するのではなく、見学ルートから様子を確認する選択肢を持つことが大切です。