夜間や休日に赤ちゃんの呼吸異変に気づいた際、保護者が直面する最大のジレンマは「今すぐ救急車を呼ぶべきか、朝まで様子を見るべきか」という判断です。赤ちゃん過呼吸救急受診の目安をトリアージ形式で整理しました。
以下の兆候が1つでも認められる場合は、時間帯を問わず直ちに119番(救急要請)を行ってください。
- 呼吸停止:息が15〜20秒以上止まり、顔や唇が青紫色になっている。
- 意識障害:呼びかけや刺激に全く反応しない、視線が定まらずぐったりしている。
- 重度の努力呼吸:肩を大きく揺らし、呻くような声(唸声:ウーウーという息)を出しながら呼吸している。
一方で、「呼吸は普段より速いが、唇の色はピンク色で、あやすと笑ったり機嫌よくミルクを飲めている」という状況であれば、直ちに救急搬送を要する可能性は低く、翌朝のかかりつけ医受診で対応できるケースが主流です。
判断に迷った際の最も頼れる公的インフラが、各都道府県で運用されている小児救急電話相談(#8000)です。ダイヤルすると、居住地域の小児科医師や小児救急認定看護師に直接つながり、家庭での対処法や受診の緊急度について専門的なアドバイスを受けられます。
現場のトリアージナースの証言によれば、電話相談をスムーズに進めるコツは「赤ちゃんの状態を動画で撮影しておくこと」です。受診時や電話口で「息が苦しそう」と言葉だけで説明するのは医師にとっても判断が難航します。スマホで胸元の服をまくり、胸とお腹の動きがわかるように15秒程度動画を撮影しておけば、診察室に入った瞬間に医師へ正確な呼吸様式を提示でき、迅速で的確な診断につながります。