欧州を中心とする厳しい環境規制は、日本の建設業界にも容赦なく押し寄せている。製造過程で大量のCO2を排出するセメントの使用は、もはや企業の存続リスクだ。ここで脚光を浴びたのが、地元の石材と国産の木材だけで構成されるこのプロジェクトである。
資材の輸送距離を最小限に抑え、解体時にはすべてが自然に還る。この究極のローカル循環モデルは、海外の環境活動家からも「グリーンウォッシュではない本物の持続可能性」として絶賛された。都市の真ん中に森と山を再現するような試みは、コンクリートに囲まれて暮らす現代人の精神的なオアシスとしても機能し始めている。