ドラマ『母になる』結末と真相を解明!キャストの現在と実話説の全貌

ドラマ『母になる』結末と真相を解明!キャストの現在と実話説の全貌

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物語の発端は2008年春、幼稚園からの帰り道でした。柏崎結衣(沢尻エリカ)がほんの一瞬、息子・広の手を離したわずかな隙に、愛児は忽然と姿を消します。夫で大学准教授の陽一(藤木直人)とともに警察への捜査依頼、ビラ配りなどあらゆる手を尽くすものの消息は途絶え、家庭は崩壊。罪悪感と喪失感に耐えかねた結衣は陽一と離婚し、孤独の中で息を潜めるように暮らしていました。

事件から9年が経過した2017年、児童養護施設から「広らしき少年を保護した」との連絡が入ります。13歳へと成長した広(道枝駿佑)との再会に歓喜する結衣でしたが、少年の心には結衣の存在はなく、彼を育ててくれた「もう一人の母」の影が色濃く焼き付いていました。その人物こそが、門倉麻子(小池栄子)でした。

視聴者を戦慄させたのは、誘拐事件の知られざる真相です。広を連れ去った直接の犯人は、麻子ではありませんでした。当時、麻子のアパートの隣室に住んでいた孤独な老人男性が、衝動的に広を路上から連れ去って自室に監禁していたのです。男は間もなく自ら命を絶ち、遺体のそばには取り残されて泣きじゃくる幼い広の姿がありました。自身も流産を経験し、家庭環境に深い孤独を抱えていた麻子は、警察に通報することなく「この子は天から自分に授けられた運命の子だ」と錯覚し、広を連れて遠方へと逃避行を図ったのでした。

麻子は7年間、戸籍のない広を深い愛情と細心の注意で育て上げました。しかし、麻子の勤め先で起きたトラブルをきっかけに不法養育が露見し、広は保護施設へと預けられることになります。物語の最終回にかけて描かれたのは、「生みの親」結衣と「育ての親」麻子、そして実父である陽一の三者が、互いの執着とエゴを削ぎ落としていく凄絶なプロセスでした。

最終回において、広は麻子への思慕を断ち切るのではなく、彼女から注がれた愛情に感謝しながらも、結衣と陽一が待つ柏崎家で正式に暮らす選択をします。麻子は広の未来を思い、あえて自ら冷酷な言葉を投げかけて突き放すことで、実の両親のもとへ帰そうとしました。その真意に気づいた結衣は麻子と対峙し、互いを「母」として認め合います。結衣が作った不格好なツナマヨネーズのおにぎりを頬張り、広がついに心の底から結衣を「お母さん」と呼んだ瞬間、二人の女性はそれぞれの形で本当の意味で「母になった」のです。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。